中学受験対策の定番ツールとして挙げられることも多い「朝日小学生新聞」をご存知ですか?
受験では時事問題への対応や文章や図、グラフなどを読み解く力、長い文章を書いたり自分の意見をまとめたりする表現力などが求められるものですが、それらを総合的に身につけるのはなかなか大変なもの。
ですが、この朝日小学生新聞を低学年のうちから継続して読み、家庭学習に活用することで多くのお子さんが大きな成果を実感しているらしいんです。
筆者の子どもは小学校入学前なのでまだ受験をするかどうかは決めていませんが、世間の色々なことに興味を持ったり読解力や表現力を身につけることはとても大切なことだと思うので、朝日小学生新聞の内容と評判が気になる!
ということで色々調べてみたところ、やはり朝日小学生新聞には高い学習効果があることがわかりました。
中学受験をお考えの方や子どもにしっかりとした国語力をつけたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
公式サイトを見てみる
目次
朝日小学生新聞の概要
まずは朝日小学生新聞がどんな新聞なのかを簡単にまとめてみました。
発行頻度 |
毎日 |
価格 |
1,769円/月 |
ページ数 |
8ページ |
スタイル |
オールカラー |
内容 |
・ニュースあれこれ ・ことばなるほどね! |
子ども新聞といえど、毎日計8ページの新聞が届くというのは文章量としてはなかなかのボリュームですよね。
さらに複数のニュース記事と受験を含めた学習関連の記事が主要コンテンツとなっており、想像以上に硬派な内容というイメージです。
これは継続して読むことができれば、かなりの学習効果が期待できそうですね~。
もちろん、子どもになじみのあるキャラクターの漫画や動物や昆虫などに関する話題なども取り入れられているので、息抜きや純粋な読み物としても楽しめる要素もちゃんとあり。
もし未就学児や低学年のうちから読み始めるのであれば、まずはそういったとっつきやすい話題から入っていくのが良さそうです。
そして全体的に図解や写真が多用されているので、まだ一人ではしっかり読めなくても親子で色々と会話をしながら記事を眺めるだけで十分に意味があると思います。
さて、そんな朝日小学生新聞ですが、公式ページで紹介されていて実際に多くの読者から実践しているとの声が聞かれる活用方法を次に見ていきましょう。
おすすめの活用法とは?
より理解を深め読解力を身につけるため、または中学受験への対策のために以下のような取り組みが推奨されています。
音読
音読は昔から国語力を身につけるために効果的な学習方法とされていますよね。
声に出して読むことで、文章を読み取る力が付き、理解が深まります。
子どもに音読させた内容について親子で話し合うことで、コミュニケーション力アップも期待できそうですね。
新聞スクラップ
気になった記事を切り抜いてノートに貼り、要約や感想を添えてまとめるという使い方で、そのための「新聞スクラップブック」も発売されています。
やや高度な使い方ではありますが、自分だけのスクラップブックを作ること自体が新聞を読む動機付けになりそうですし、感想を述べることで自分の意見を表現する力が育つでしょう。
書き写し、要約
言葉や字を覚え文章力も身につくので、受験対策としても有効だとのこと。
「天声こども語」の記事を使うパターンが多いようです。
スクラップと同様、「活用ノート」という専用のノートも発売されています。
これもやはり低学年の子どもには難しそうではありますが、書き写しだけであれば3年生くらいからやれそうな印象です。
また、まだ長い文章が書けなくても、口頭で「これってどんな話だった?」と家族で会話することで要約の練習ができそうだなと感じました。
これらを毎日やるのは正直骨が折れそうではありますが、もし継続することができたらかなりの国語力アップが見込めそうですよね。
実際、新聞スクラップを続けたことで成績がぐんぐん伸びて受験にも成功した、との体験談もありましたよ。
では、ここからは実際に購読している家庭からどんな評価を受けているのか、詳しく見ていきましょう。
低学年から読むのがおすすめ
小学校三年生までに始めるお子さんが60%だという朝日小学生新聞。
漢字表記も多いですが漢字には全てふりがなが振られているので、ひらがなさえ理解していれば未就学児でも読めるとのことです。
まだ習っていない漢字も何度も目にするうちに覚えることができるでしょうし、自分で読んでみてわからない言葉を親に聞いたりするのもいい勉強になりそうですね。
取り上げられる話題には身近な話題も多く、特に紙面で連載中の漫画のキャラクター「ブルック」が紹介するニュースやファーブル先生の昆虫の話などは、低学年でも興味を持ちやすい内容となっているようです。
新聞を習慣化するという意味でも低学年から読み始めるメリットは十分あるので、紙面全てを読めなくてもまずはわかりやすい記事から親子で一緒に読んでみると良いですね。
なお、こちらの動画の中にも小学校1年生から購読を続けているというお子さんの体験談がありました。
「読者の親子に聞く 我が家と朝小」
お子さん本人の声で感想が聞けますので、チェックしてみてくださいね。
「天声こども語」が役立つ
朝日新聞名物の「天声人語」の子ども版という位置づけのコーナー。
こちらの書き写しや要約は先ほどご紹介した通りおすすめの活用方法の一つですが、実際に続けている家庭からは子どもの国語力が目に見えて伸びてきたという声が多く聞かれました。
朝日新聞のベテラン記者による良質な文章をしっかり読み込むことは、語彙を増やし文章を組み立てる力を身につけるのにうってつけです。
学校で出た作文の宿題に親子で頭を抱えたという経験がある方も少なくないと思いますが、この学習方法で作文が苦手だった子が得意になった、自分の意見をしっかりまとめられるようになった、文章を書くスピードが上がった、などという声がたくさんあがっているのを聞くと、すぐにでも試してみたくなりますよね!
このように活用ノートを隅々まで活用するのは高学年になってからかな、とは思いますが、これだけの文字数の文章ですからまずは書き写しだけでもトライしてみると良さそうです。
また、「天声こども語」以外にも「ニュースあれこれ」というコーナーも同じく活用ノートを利用した学習に適しているとのこと。
こちらの方が文字数はずっと抑えられていますので、年齢が小さいうちはこちらから始めてみるといいでしょう。
中学受験を目指す家庭に支持されている
私立中の受験問題が掲載されている他、学習に関する情報が充実しているのも朝日小学生新聞の特徴です。
ニュースを読むことで時事問題に強くなり、先にご紹介した3つの活用法で国語力を伸ばすことに加え、あらゆる角度から子どもの学習を後押ししてくれる内容となっているので、多くの中学受験をするお子さんが購読しているようです。
受験では記述式の問題や作文も多く出題されますから、新聞を活用した日々の積み重ねが合格に繋がったという声にも納得ですよね。
また最近ではスマホの専用アプリを使う英語コーナーも充実しているなど、これからの英語教育の拡大に合わせた内容にもなっている模様。
このように全体的に学習面に特に力を入れた紙面づくりが中学受験を目指す家庭で支持されているようです。
広告が多い
朝日小学生新聞のイマイチな部分としてよくあげられる意見に「広告が多い」ということがあります。
実に紙面全体の半分弱が広告だったとの証言もあり…。
確かにそれはちょっと多すぎる気もしますね。
筆者なら、広告を少なくしてページを減らして、ついでにもうちょっと安くならないかなーなんて思ってしまうかもしれません。
といっても、その広告の内容は私立中学校や塾の宣伝、絵や作文などの作品募集、映画や書籍の情報といったもので、必ずしも不要というわけではなく、むしろ役立つ情報も少なくなさそうです。
ひょっとしたら子どもが新聞を開くきっかけになる可能性だって0じゃないですよね。
というわけで、個人的には広告の多さはそこまで大きなデメリットと考える必要はないのではないか、と思いました。
他の子ども新聞との比較
子ども向けの新聞は他社からも発行されているのですが、朝日小学生新聞は週刊でエンタメ要素が多めの読売KODOMO新聞と比べると、読書が好きでまとまった文章を読むことに抵抗がない子向け、という声も複数ありました。
同じ日刊タイプの毎日小学生新聞はニュース・学習系の記事とエンタメ記事のバランス型といえそうですが、やはり学習支援面では朝日小学生新聞に軍配があがるようです。
こうして見ていくと、学習関連以外の息抜きになるようなコラム等も散りばめられてはいるものの、やはり朝日小学生新聞は全体的に中学受験や勉強を強く意識した作りだなという印象を抱きました。
低学年のうちはあまり気にならないかもしれませんが、高学年になってくるとこの朝日小学生新聞の受験や勉強に対するスタンスを子どもがどう受け取るのかな、という気はします。
もちろん中学受験をするお子さんや勉強が苦にならないお子さんにはぴったりの内容だと思いますが、そうでないお子さんだとピンと来ない内容が多い可能性もあるので、どんな新聞がお子さんに合っているのかをよく見極めてあげることが長く新聞に親しむコツの一つかもしれません。
朝日小学生新聞
朝日小学生新聞の評判!中学受験対策におすすめのその活用法とは?まとめ
以上をまとめると、朝日小学生新聞は
毎日発行で月額1,769円、オールカラーの全8ページで構成されていて、ニュースと学習関連の記事が主要コンテンツという内容ながら、写真や図解が多用され子どもが楽しめる記事も多く取り入れられるなど、低学年からでも始められる内容となっている。
音読、新聞スクラップ、書き写し&要約という3つの活用法が推奨されていて、これらを家庭学習に取り入れることで読解力や表現力、コミュニケーション力などを磨くことができる。
全ての漢字にふりがなが振ってあり、小さい子どもが興味を持ちやすいような記事も含まれているので低学年でも読める。新聞を習慣化する意味でも低学年から始めることはメリットが大きいといえる。
天声こども語の記事を書き写したり要約する学習方法を実践している家庭が多い。このおかげで文章力が身についたとの声が多く聞かれる。
国語力を磨く3つの活用法だけでなく、実際の受験問題をはじめとした受験・学習関連の情報が豊富なので、中学受験をする家庭で多く購読され、その学習効果を実感する声も多い。
広告が多いという点をデメリットにあげる声もあるが、受験情報や作品募集、映画や書籍の宣伝といった内容は子どもの興味を引く内容でもあり、新聞を開くきっかけにもなりうる。
他の子ども新聞と比較して最も中学受験や勉強に重きを置いた内容となっており、文章量もやや多めなので、受験を考えている子どもや読書が好きな子に向いている。新聞に長く親しむためにも、試読をするなどしてその新聞が子どもに合っているかどうかを見極めてあげると良い。
ということがわかりました。
中学受験を考えている家庭や子どもに国語力をしっかりつけてもらいたいと考えている家庭にぴったりの朝日小学生新聞。
効果を実感するには長く継続することや効果的に利用する工夫が必要なので、初めのうちは親が一緒になって取り組んであげる必要がありますが、それが家庭でのコミュニケーションが増えるきっかけにもなって一石二鳥ともいえそうです。
あまり勉強として意識せずに済む低学年のうちから楽しんで習慣化することで、自然に新聞を家庭学習に取り込んでいけるとベストだなと思うので、まずは我が家も試読をして子どもと一緒に新聞体験してみるつもりですよ!